飼い鳥用語
鳥の皮膚感染症
別名: インコの皮膚感染症 / 鳥類皮膚感染症 / 鳥の感染性皮膚炎 / avian skin infection
細菌、真菌、寄生虫などが鳥の皮膚や羽包に炎症・かさぶた・脱羽を起こす感染性疾患の総称です。
鳥の皮膚感染症
定義
鳥の皮膚感染症は、細菌、真菌、寄生虫などが皮膚、羽包、足裏、羽毛のない顔周りに病変を起こす状態の総称です。赤み、腫れ、かさぶた、鱗状の皮膚、脱羽、過剰な羽繕いなどが手掛かりになりますが、見た目だけで原因を確定することはできません。
主な型と見分ける手掛かり
- 細菌性皮膚炎:傷や皮膚バリアの損傷に続いて炎症が起こり、赤み、腫れ、湿った病変が見られることがあります。
- 真菌性皮膚感染:まれですが、皮膚や羽毛に異常を起こします。菌種を確認してから治療薬を選ぶ必要があります。
- 寄生虫性皮膚疾患:トリヒゼンダニ症では、嘴、蝋膜、目の周囲、脚に白い鱗片状のかさぶたや過角化が現れます。
- 足裏の感染性病変:圧迫や摩擦で傷んだ足裏に二次感染が加わると、趾瘤症として進行することがあります。
皮膚の変化は、感染だけでなくPBFD、肝障害、栄養不良、毛引き、腫瘍でも起こります。羽毛が抜けているだけで感染症と決めつけないことが重要です。
診断
診断は問診と身体検査から始まり、必要に応じて皮膚掻爬の顕微鏡検査、細胞診、細菌・真菌培養、薬剤感受性試験、PCR検査などを組み合わせます。原因が違えば治療も変わるため、市販薬や人用軟膏を先に塗るより、病変を触りすぎず写真と経過を残して鳥を診られる動物病院へ相談するのが安全です。
基本対応
同居鳥がいる場合は、食器や止まり木を共有させず、世話の順番を健康な鳥から疑いのある鳥へ固定します。患部をこする、かさぶたを剥がす、自己判断で抗菌薬・抗真菌薬・殺ダニ薬を使う行為は避けます。治療は原因に応じて獣医師が選び、飼育環境の清潔さ、栄養、止まり木、ストレス要因も同時に見直します。