飼い鳥用語
鳥の熱中症
別名: インコの熱中症 / 鳥類の熱中症 / avian heatstroke
高温・高湿度下で飼い鳥の放熱が追いつかず、開口呼吸や脱力、神経症状へ進む緊急性の高い状態です。
鳥の熱中症
定義
鳥の熱中症は、高温や高湿度によって体から熱を逃がしきれなくなり、体温調節と循環が破綻へ向かう緊急性の高い状態です。暑熱ストレスの段階では開口呼吸や翼を体から離す姿勢が見られ、進行すると脱力、止まり木からの落下、けいれん、意識反応の低下などにつながります。
主な段階
- 放熱行動:くちばしを開けて速く呼吸し、翼を体から離して熱を逃がそうとします。
- 全身状態の悪化:活動と反応が低下し、ふらつきや止まり木を保てない状態が現れます。
- 緊急段階:嘔吐、けいれん、虚脱、反応低下などがあれば、家庭で様子を見ずに受診が必要です。
家庭での初動
鳥を直射日光や高温の場所から静かで涼しい環境へ移し、鳥を診られる動物病院へ連絡します。常温の水は自分で飲めるように置きますが、飲み込めない鳥へ無理に流し込みません。氷水や保冷剤を体へ直接当てる急冷は避け、移動中も再加熱させないようにします。いったん呼吸が落ち着いても、脱水や臓器への影響は外見だけで判断できないため、獣医師の指示を受けます。
暑熱ストレスとの違い
暑熱ストレスは、鳥が放熱行動で高温に対応している段階を含む広い概念です。熱中症は、その対応が追いつかず全身状態が損なわれた状態を指します。境目を家庭で確定することは難しいため、開口呼吸が続く、平衡を失う、反応が鈍いといった変化があれば熱中症を疑って初動を始めます。