飼い鳥用語
鳥の肝臓疾患
別名: 鳥の肝臓病 / インコの肝臓疾患 / セキセイインコの肝臓疾患 / avian liver disease
飼い鳥の肝臓に炎症、脂肪蓄積、感染、腫瘍などが起こり、代謝や解毒、胆汁産生へ影響する病態の総称です。
鳥の肝臓疾患
定義
鳥の肝臓疾患とは、飼い鳥の肝臓に炎症、脂肪蓄積、感染、腫瘍などが起こり、代謝、解毒、胆汁産生、血液凝固に関わる機能へ影響する病態の総称です。元気や食欲の低下といった非特異的な変化から始まることがあり、外見だけで原因や重症度を確定することはできません。
飼い主が気づける変化
- 排泄物:尿酸が明らかに黄色くなる、尿が濃い緑色になるなどの変化が手がかりになります。
- 羽毛とくちばし:羽色や羽質の変化、上くちばしの過長、脆弱化、出血斑が見られる場合があります。
- 全身状態:食欲低下、活動量低下、体重変化、膨羽などは肝臓以外の病気でも起こるため、組み合わせと経過を記録します。
- 緊急性の高い変化:腹部膨満、呼吸困難、出血、止まり木にいられない状態は、早急な診察が必要です。
主な原因と鑑別
鳥の肝臓疾患には、脂肪肝、感染性疾患、毒性物質による障害、腫瘍、栄養や内分泌に関わる病態などがあります。羽色の変化やくちばしの過長は脂肪肝で見られることがありますが、栄養障害、甲状腺機能低下、ウイルス感染、疥癬などでも似た外見になるため、ひとつの症状だけで判断しません。
診断の組み合わせ
動物病院では問診、身体検査、体重と体格の評価に加え、必要に応じて血液検査と画像検査を組み合わせます。血液検査ではAST、LDH、GGT、総胆汁酸、総コレステロールなどが検討されますが、単一の数値だけで確定はできません。X線検査では肝臓の大きさを確認し、症例によって超音波検査や生検が検討されます。