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飼い鳥用語

鳥の血液寄生虫

別名: 鳥類血液寄生虫 / 鳥の住血原虫 / 鳥類の住血原虫 / avian blood parasites / avian hemoparasites

鳥の血液や組織に感染し、貧血や全身状態の低下に関係する原虫などの総称。

鳥の血液寄生虫

定義

鳥の血液寄生虫は、鳥の赤血球・白血球・血漿、または組織内で生活環の一部を過ごす寄生性生物の総称です。代表的な住血胞子虫にはプラスモジウム、ヘモプロテウス、ロイコサイトゾーンがあり、昆虫によって媒介されます。血液中だけに常在するとは限らず、時期によって血液中の数や発育段階が変わるため、1回の検査で検出できない場合があります。

主な種類

  • プラスモジウム属 — 蚊が媒介し、鳥マラリアの原因になります。赤血球内で確認される段階があります。
  • ヘモプロテウス属 — 主に吸血性昆虫が媒介する住血原虫で、多くは不顕性感染ですが、衰弱鳥では臨床上の問題になることがあります。
  • ロイコサイトゾーン属 — ブユなどが関与する住血原虫で、白血球系の細胞や組織で確認されます。
  • ミクロフィラリア — 糸状虫の幼生で、血漿中を移動する段階を血液塗抹で確認できる場合があります。

症状と検査の考え方

鳥の血液寄生虫だけに特有の家庭症状はありません。活動性低下、羽を膨らませる、食欲低下、体重減少、呼吸の変化、粘膜や皮膚の色の変化などは、貧血やほかの疾患でも起こります。診断では全身状態を評価したうえで、CBC、PCV、薄層血液塗抹、バフィーコート、PCRなどを組み合わせます。寄生虫数が少ない場合は分子検査が役立ち、血液中の数が時間で変わる種類では間隔を空けた再検査が検出率を高めます。

飼い主ができること

家庭で採血、爪切りによる検体採取、薬の選択を行ってはいけません。毎日の体重、食欲、活動、呼吸、排泄物を同じ条件で記録し、異常があれば鳥を診られる動物病院へ連絡します。開口呼吸、虚脱、止まり木に留まれない状態、急な色調変化がある場合は、病名を当てるより安静と低ストレスの搬送を優先します。